オフィス 館内BGM・放送設備工事

空間デザインを損なわない、「見せない」BGM・放送設備

オフィスの統合移転に伴うAV設備工事として、ミーティング・休憩スペースの館内BGM・放送設備の構築を担当したプロジェクトです。

デザイン性を重視した空間に合わせて、超小型スピーカーを植栽の中に隠して設置。「音はしっかり届くのに、スピーカーは目に入らない」空間づくりを、機器選定から配線・設置・調整までの現場対応で実現した事例をご紹介します。

1. 今回のプロジェクトについて

今回の施工場所は、東京都中央区のオフィスビル内に新たに整備された、都内企業様のミーティング・休憩スペースです。

オフィスの統合移転にあわせたAV設備工事の一環として、フロア全体に音を届ける館内BGM・放送設備の構築を弊社が担当しました。あわせて、プレゼンルームのシステム構築にも対応しています。

本件は、ITソリューション企業様からのご依頼を受けての施工案件です。

2. ご依頼内容

統合移転後の新オフィスにおいて、社員の皆様が日常的に利用するミーティング・休憩スペースに、BGM再生とチャイム・館内放送を行える設備を導入したいというご依頼でした。

ポイントとなったのは、空間デザインとの両立です。リラックスして過ごせるよう植栽をふんだんに配したデザイン性の高い空間のため、**スピーカーそのものを目立たせず、それでいてスペース全体にムラなく音を届ける**ことが求められました。

3. 対応内容と工夫

  • 超小型スピーカーを植栽の中に設置
    拡声には手のひらサイズの超小型フルレンジスピーカー(YAMAHA VXS1MLW)を25台採用し、スペース内の植栽の中に分散配置しました。スピーカーが視界に入らないため空間の雰囲気を損なわず、それでいて多数のスピーカーを分散させることで、フロアのどこにいても均一な音量でBGM・放送が聞こえる設計としています。
  • 多数のスピーカーを支えるハイインピーダンス接続
    25台ものスピーカーを1系統で安定して鳴らすため、各スピーカーにマッチングトランス(YAMAHA ST-15)を組み合わせたハイインピーダンス接続を採用。パワーアンプ(YAMAHA XMV4140)から効率よく各スピーカーへ音声を分配しています。
  • 設置環境に合わせた特型金具の製作
    植栽内という特殊な設置環境に合わせ、スピーカー設置用の金具は特型品を用意。既製品では対応できない設置条件にも、カスタム対応で応えました。
  • スケジュール放送に対応した音源システム
    音源・制御部にはプログラムチャイムユニット(Panasonic WZ-PT340)を採用。BGM再生に加えて、始業・終業チャイムなどのスケジュール放送を自動で行える構成としています。

4. 仕上がり内容と成果

配線・機器設置からラックへの機器実装、音響調整まで、現場での施工をすべて弊社で対応しました。

  • スピーカーを植栽内に隠したことで、デザイン性の高い空間の雰囲気をそのままに、BGM・館内放送の機能を追加できました。
  • 小型スピーカー25台の分散配置により、スペースのどこにいても聞き取りやすい、ムラのない音環境を実現しています。
  • チャイムのスケジュール放送に対応し、日々の運用の手間がかからない設備となりました。

シンコネクトでは、今回のような「空間デザインと両立する音響設備」の設計・施工にも、機器選定から特型金具のカスタム製作、現場での設置・調整まで一貫して対応しています。

今回のプロジェクト概要

クライアント
都内企業様
場所
東京都中央区
期間
2025年11月〜2026年1月末
内容
オフィス統合移転に伴うAV設備工事(館内BGM・放送設備の構築、プレゼンルーム システム構築)
プロジェクト総額

(参考市場価格)
約220万円規模
  • システム機材関連費
    館内自動放送・音響機器一式
  • 設計・施工・調整費
    システム設計、機器選定、現地設置作業、音響調整、各種ドキュメント作成
  • その他
    諸経費(車両費、駐車場経費 等)
設置機器
(参考)
  • プログラムチャイムユニット:WZ-PT340(Panasonic)
  • マルチチャンネルパワーアンプ:XMV4140(YAMAHA)
  • サーフェスマウントスピーカー:VXS1MLW(YAMAHA)25台
  • マッチングトランス:ST-15(YAMAHA)25個

シンコネクトのワンポイントコラム

スピーカーの接続方式「ハイインピーダンス」と「ローインピーダンス」の違い
ハイインピーダンス方式

マッチングトランスを介して、多数のスピーカーを1系統にまとめて接続できる方式です。長距離配線でも音の劣化が少なく、施設全体のBGMや館内放送など、広いエリアにたくさんのスピーカーを設置するシーンに適しています。今回の設備もこの方式を採用しています。

ローインピーダンス方式

アンプとスピーカーを1対1(または少数)で接続する方式です。音質を重視できる反面、1系統に接続できる台数や配線距離に制約があります。ホールの拡声や音楽再生など、音のクオリティが求められるシーンに適しています。

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